サイケモンの日記

つらいのは少ないといいな。

大川原化工機の冤罪についてNHKの番組を見て

 大川原化工機の事件については、世間知らずなもので今日まで全然知らなかった。

 事件関係者も多く、また、告発で提出されている音声に出てくる警視庁関係者も多く、かなり見るのに集中を要する番組だったが、現実小説より奇なり、初期の踊る大捜査線を観てるかのような番組だった。大変面白かった。

 実際の事件の複雑さを簡潔にし過ぎない形で番組として成り立たせているという点で、番組制作者の方たちの手腕が光っていたと思う。

 今回この事件が「冤罪」になりえたのは経済産業省が絡んでいることもあったのではないか。警視庁内部でどうにか収められる範疇の危険だった場合は、同じような捜査の進め方でも冤罪にならずに済んでしまったのだろうと思った。そんな事件もきっとあるんだろうな。と、同居人と話しながら思った。

 警視庁の皆さんは聡明で、組織に入るときには、番組最後の捜査員の方のように、志を持って警視庁に入られた方なんだろう。キャリア組として、良くも悪くもシンプルな警察官とは異なる性質を持った方々だと思うが、年齢を重ね、役職を積み上げていくことになった方々の一部においては、その組織における上をおもねる姿勢がシンプルに現れてしまっている発言を見て、本当に組織って怖いなって思った。

 

NH最近の新プロジェクトXはイマイチなものが多いけど、Kスペシャルは見応えがあって良い。視聴者のペルソナが結構違うんかな。