サイケモンの日記

たのしいことあると嬉しいけど、なくても大丈夫。つらいのは無いのがいいな。

abさんご〈暗い買いもの〉

選択肢を提示されたとき、求められる方向性のみは分かっている状況下における子供の反応は、子供でもない今の私の反応と同じだ。

待たれているのとはちがう反応をかえすにはやはり、気力がいるものであるようだ、と他の人の意見を聞くと安心する。大人に一歩手前の者の描写なので、私がそれに安じて良いのかは別として。

「飛びさるものたちのつばさのおと」、すなわち、選ぶことのなかった選択肢に意識を向ける描写は、心をくすぐるような表現であり、どんな説明的文章でも筆舌に尽くし難い心持ちを、情緒的に美しく納得感がある表現に昇華しているような印象をうけた。