サイケモンの日記

たのしいことあると嬉しいけど、なくても大丈夫。つらいのは無いのがいいな。

母親世代の怨念

20代後半の女です。

高校の頃の同期と飲んでいて、私たちが働き続けたいと思っているのは、
母親世代からの怨念が理由なのでは、という話をしていた。

一緒に飲んでいた3人全員の母親は、父親より学が低く、父親より稼ぎが悪い。
稼ぎが悪いというか、なんなら稼ぎは父親、家事は母親という家庭。

よくある家庭だろう。

よくある家庭であるからと言って問題がないわけじゃなく、
よくあるこの家庭の形が、女にとって大問題。

父親からも、子供からもなんとなく下に見られる。
なんなら自分も、みんなのことを上に見る。
自分を下げる。

そんなことが嫌だから、母親たちは私たちに勉強を頑張らせたんだろうねって。

それは、本当に心からありがたいです。
おかげさまで、男ばかりの会社に入ることができたし、
院にも行かせてもらうことができた。

ありがとう。

ただ、やっぱり働き続けたいと思っているのは、
仕事が好きで、仕事を続けたいからというのが第一の理由なのではなく、
自分一人で稼ぎ続けないと、母親世代のようになる。
それが理由。
母親世代が、厳しく厳しく私たちの世代の女に、
言葉でも、言葉にしなくても伝えてきたこと、
自分の足で立つことを、とにかく望んできた。
それは、自分達が出来なかったから。

母親はいう。
学生までは、男女平等って言われるし、そう扱ってもらえる。
でも、社会に出たら違うよって。

まだ、社会に出て間もないけれど、その言葉は、歳を重ねれば重ねるほど重みをますのだろう。
きっと、この言葉の中で言われる「社会」は、本当に言葉通りの「社会」であって、
社会人という言葉で直接的に思い浮かべられる「会社」の中のことではないのだろう。
実際、私が働き始めた会社では、とにかくセクハラだとかに気をつけていますよという顔をしているし、自分が真っ当だと思っている男は、とりあえず「女性を尊重」しようとしてくれている。うん、努力してくれている。本当はどう思っているか知らないけど、とりあえずその姿勢を示してくれている。

でも、社会全体として、女性が生きやすいかと言ったらどうなんだろうか。
ふとした時に感じる、染みついた文化が、女性に味方してくれているかと言ったらどうだろうか。別に、男性も生きやすい社会ではないのだろうけど。